会長挨拶topics
2011年に北多摩医師会創立100周年記念式典を執り行ってから、はや10年以上が経過しました。医学の産業革命とも言える、腹腔鏡による胆嚢摘出術が発表されてから、現在のロボット手術に至る外科手術の進歩もさることながら、生物学的製剤による治療の進歩も格段の発展、展開を見ています。
しかしながら、医療・介護は人が人を看るという基本構造に大きな変化はありません。とはいえ、高騰する医療費の抑制のため、地域医療の病床数の制限、制約が示され、東京都でも見直し、再編、将来に渡っての方向性が検討されています。
これ以前に多摩地区では、保健所の再編があり、住⺠の方々には不便をおかけしているのではないかと懸念しております。医師会の役割は、地区の皆様の健康増進はもとより、感染症対策、疾病予防など、重要なものが多く、地域医療を担っています。コロナ禍において、医療の崩壊や救急医療の限界など、指摘されております。
北多摩医師会では、構成8市の医師会の協力の下、情報の共有や医療体制の補完など、個別の医師会だけではなし得ないような地域医療体制を構築しています。医師会会員諸氏の不断なる勤勉努力によるところが多く、これからも北多摩地域医療に貢献していく地区医師会として切磋琢磨して行きたいと思っております。
会長 加藤 一彦